セダム緑化から確実でローメンテナンスなキリンソウ類による緑化へ!
薄層緑化の問題点
① セダム類とキリンソウ類 | ||
一般のセダムは、繁茂しすぎると、病気にかかりやすくなり、花が咲いた茎も枯れてしまうため、最盛期でも80%程度の被覆率で管理します。 | セダムは、冬期や夏期には葉が赤くなったり、退色する種類が多く、常に緑色を保つのは困難です。 | 多分げつ性のキリンソウ類や多様な種類を組み合わせれば、100%の植被率での生育が可能です。 また、常緑性の種類を使用すれば、冬期も緑で維持できます。 |
② 保水性と排水性とのバランス | ||
セダム類は乾燥に耐えますが、勾配の少ない屋上では、排水が十分でないと根の伸長が阻害され、乾燥害や根腐れにより衰退しやすく、裸地化の原因になります。 | セダムは背の高い雑草に被圧されやすいため、雑草が生えにくい環境を作る必要がありますが、薄層の緑化でも、勾配が少ない場所にはヒエ等の水田雑草が生えることさえあります。 | 乾燥を好むキリンソウ類のために、平地では全面排水を取ることが必要で、雑草抑制のためにも有効です。 失敗のない確実な施工に心掛け、長期の保障ができる工法を採用することが大切です。 |
③ 基盤の保水性と耐浸食性 |
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屋上緑化に使用される培土は、軽量化が優先されるため、保水性の低いものが多いです。
軽量培土は風で飛散しやすく、灌水装置が必要な場合が多いです。 |
屋上は風雨が強く、周辺に基盤を流出させないために、耐侵食性の基盤を用いる必要があります。 団粒化工法は上水道の浄化に利用されている凝集剤(団粒剤)を使用するため、環境に悪影響を与えません。 |
団粒化工法は長期の耐浸食性を持つため、傾斜地や壁面での施工も可能です。(写真はカラーベストの屋根に施工した11年後の状況) |